ゆかりんの曲 ✕ 匂いの記憶
ゆかりっく Advent Calendar 2024の11日目の記事です。
前日の記事は、hiyukiroさんの2024ゆかりんトレンディ「ヒット番付」でした。
元ネタのヒット番付なるものについて、よく知らなかったのですが、番付と言うだけあって相撲の地位名で順位が表現されているのですね。
横綱以外では同地位で複数選出される形式が、普通のランキングと違って面白いです。各選出には共感しました。特に横綱は、私もそれを選ぶような気がします。
私は「 ゆかりんの曲 ✕ 匂いの記憶 」をテーマにした短文を3つ書いてみようと思います。
2022年の同企画に参加した際に「ゆかりんの曲✕場所」というテーマで書きました。そこからシリーズ感を残しつつ、今年は場所ではなく、匂いにフォーカスして書いてみることにしました。
心の扉
心の扉は、特に最初の部分に、しんとした寂しさや、 無垢さを感じる。歌詞には不安も描かれているが、悲観的ではなく、 どこまでもピュアで、 それを可憐で、儚くて、 少し心細さが滲んでいるようなゆかりんの声で歌われているのが好 きだ。
この「しんとした寂しさ」「無垢」「儚さ」というイメージが、 私の好きな香の森というジンの香りのイメージと似ている。 急にすごい飛躍ですみません。
香の森は、長野県駒ケ根市で製造されているそうだ。深い針葉樹林の中にいるような香りと、 ほんのりスパイシーな余韻があって、くどさや、 アルコールのえぐみのようなものは感じない。 この機会にボトルをよく読んだところ「クロモジ」 という木の香りが最大の特徴らしい。清々しい香りで、 飲み終わったあともグラスの匂いを嗅いでしまう。
私は、酩酊した帰り道にはよく心の扉を聞く。
私は、酩酊した帰り道にはよく心の扉を聞く。
聞いていると、対人モードから一人モードの自分への切り替えがスムーズになる気がする。
Vanilla Lover
だけど、バニラの話もアイスクリームの話もしない。Vanilla Loverは私の小鳥が好きで、一緒によく聞くから、 この曲にまつわる匂いは、小鳥の匂いだ。 小鳥はトーストのような、コンソメスープのような、 素朴で香ばしい朝ごはんの匂いがする。
差し餌のころからゆかりんの歌を聞いて育った小鳥の好みは明るい 曲で、Vanilla Loverはドストライクであるように見える。 Aメロからホッピングしはじめ、サビ手前の「ねえキスしてみる? 」のところに合わせて、自身の歌とダンスを盛り上げる。小鳥には歌の情緒が分かるのだ。 こんなに小さいのにすごいな、と思う。一通り盛り上がったあと、 小鳥は私の手の上に腰を下ろすので、 私は自分の手ごと鼻に持っていき、 小鳥の匂いを嗅ぐ。小鳥は特に嬉しそうでも、 迷惑そうでもなく、慣れた調子で寛いでいた。
小鳥は、2024年7月にこの世から去った。 小鳥と一緒に聞くゆかりんの新譜は「I love it♡」が最後になったが、年明けから調子を崩していた小鳥と、 一緒にこの曲を聞けて、一緒に踊れたことは、 幸運だったとも言える。ゆかりんがVanilla Loverを届けてくれたから発生した幸福な時間だった。
Sunnyなのに雨とは天邪鬼だと思われかねない。 でもこれが私の思い出だから仕方がない。
Honey bunny松山公演の日、 倉敷からは友人とレンタカーで移動していた。 曇りときどき雨という天候ではあったが、海沿いのカフェや、 展望台などに立ち寄りながら、 他の王国民グループを見かけてはなんとなく頭を下げたりして、 まさにツアー中の移動という時間だった。 しまなみ海道後半の大きな橋を渡りながら「 たくさん寄り道して会いに行くよ」 の歌詞がカーステレオから流れてきたときに、 今まさにこの道中の我々のことみたいに思えて、 ああ今日もこれからゆかりんに会えるんだ、 そしてツアーは今日で終わりなんだ、と急に実感した。 空は厚い雲に覆われて真っ白、雨もどんどん強くなって、 でも窓を開けて外の景色を写真に撮った。 運転を引き受けてくれた友人に、 橋の上からの景色を後で見せたいと思ったからだ。そのときに、 雨の匂いがわっと車内に入ってきて、 あれ?意外と海の匂いはしないんだな、と思った。
Sunny Spot
Sunny Spotを聞いて思い出すのは、雨の匂いだ。Honey bunny松山公演の日、
「どうせ最後はあなたへ着く」
"どうせ"という言葉が"最後は" という言葉の重みをちゃかすようで、穏やかな、 信頼関係を思わせる。私は落ち着きがないほうなので、 この曲のような大人っぽい穏やかさに憧れる。
一緒に聞いてる運転席の友人も、 そういう大人っぽさを持つ人だよなとか、 人と一緒にゆかりんのCD音源を聞くシチュエーションって珍しい なとか、思った。
後でスマホを見返したら、 写真は全然きれいに撮れていませんでした。
"どうせ"という言葉が"最後は"
一緒に聞いてる運転席の友人も、
後でスマホを見返したら、
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カラーA3サイズ100円かかります。組み立て方はこちら。文章はたぶん同じです。
ローソン、ファミリーマート、ポプラ、ミニストップ(12月25日まで)
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セブンイレブン(12月17日まで)
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今年の、ニューミニアルバム「I love it♡」と、ライブツアーHoney bunny のセットリストから、私は漠然と、アイスクリームショップや、 そこで売っている詰め合わせセットを連想していました。 様々なフレーバーがカラフルに並び、楽しげで、 かわいい空間。明るい配色や香り高いものもあれば、中には、 地味な色であったり、苦味、酸味を持つものも、 刺激的な食感のものもある。恋人同士や子供連れで笑顔で食べる人もいれば、 ひとりで来て真顔で味わっている人もいるかもしれない。 親しみが持てるようでいて、非日常でもある。
そこから、なんとなく、今回の記事は楽曲✕味(Taste or flavor)にしようと発想しました。味ってなんだろうと考えていると、 味より匂い(aroma) のほうが曲との思い出に密接なような気がして、まあ、 そのほうがロマンチックかしらん(aroma-ntic) とほんわり、このような内容になりました。
書くのは楽しかったですが、読まれた方は楽しかったでしょうか。。。
明日は日向修二さんの記事が公開される予定です。「ゆかりんカバーリクエスト」 or「 ゆかりんレコードきいたよ」、もしくは「ゆかりんが使いそうなスプラブキ3選」の可能性もありそうです(Xポスト参照)。
楽しみです。
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